Q&A

この記事は歯科医療関係者のみご覧ください。〈一般のみなさまへの情報提供を目的としたものではありません〉

【歯科技工Q&A】ルナウィング フレームワーク

【Q1】メタルフレームのデザインで注意する点はありますか。

A

破折のリスクが高い咬合接触部はメタル被覆となるように設計してください。

前歯部前装冠に使用する場合、不正咬合やブラキシズムを伴うなど破折のリスクが高い症例では、レジンの破折を避けるため、咬合接触部はメタル被覆となるように設計してください。

【Q2】ルナウィングに最適なリテンションビーズのサイズが知りたい。

A

100µm~200µmです。

なお、ヤマキンのリテンションビーズ「ゼットビーズ」は130µm、180µmの2種類ラインアップしており、どちらも問題なく使用できます。

Zビーズ製品ページ
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/resin/index.html

【Q3】スプルーカット後、メタルフレームの調整で注意する点はありますか。

A

辺縁全周に付着したリテンションビーズ(ゼットビーズ)を削り、平に調整してください。

レジンの築盛厚みが薄くなる歯頸部や隣接付近のレジンとメタルの移行部辺縁全周0.5~1.0mm幅をカーバイトバーなどで平に調整してください。

【Q4】メタルフレームの表面処理方法が知りたい。

A

次の手順で処理してください。

  1. レジン築盛面をアルミナサンドブラスト処理します。
    (粒子径:約50µm、強さ:約0.2~0.25MPa)
  2. スチームクリーナーまたは超音波洗浄機で洗浄し、乾燥させます。

洗浄後のレジン築盛面に手指で触れないようにご注意ください。

【Q5】フレームの素材にニッケル・クロム、コバルト・クロム、チタン系などの非金属、非貴金属系合金や歯科用合金以外は使用できますか。

A

素材によってプライマーなどを使い分けると築盛することができます。

  1. 歯科用合金の場合

    貴金属系と非貴金属系で使用するものが異なりますが、ヤマキンの「マルチプライマー リキッド」または「マルチプライマー ペースト」を使用すれば使い分けの必要がありません。

    • 貴金属系合金(金銀パラジウム合金、銀合金、金合金など)の場合
      メタルフレームの表面処理後、次のうちどれかを使用します。
      ・ルナウィングのプライマー
      ・マルチプライマー リキッド
      ・マルチプライマー ペースト
    • 非貴金属系(ニッケル・クロム、コバルト・クロム、チタン系)の場合
      メタルフレームの表面処理後、どちらかを使用します。
      ・マルチプライマー リキッド
      ・マルチプライマー ペースト
  2. セラミックス(ジルコニア、陶材など)の場合

    フレームの表面処理後、「マルチプライマー リキッド」を使用します。

  3. プラスチック(PEEK、PEKKなどのPAEK系)の場合

    フレームの表面処理後、ヤマキンのレジン用表面滑沢キャラクタライズ材「Nu:leコート」(ヌールコート)を使用します。

 

ルナウィング プライマー
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/qa038_lw/

マルチな活躍!マルチプライマーシリーズ
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/qa022_multiprimer/

レジン用表面滑沢キャラクタライズ材 「Nu:leコート」 発売
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym158_nule-coat/

「Nu:leコート」特設サイト
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/product/nulecoat/

 

管理医療機器 ルナウィング 歯冠用硬質レジン 認証番号:218AABZX00035000
一般医療機器 ゼットビーズ 歯科技工用リテンションビーズ 届出番号:39B2X10002000004
管理医療機器 マルチプライマー 歯科金属用接着材料(歯科セラミックス用接着材料、歯科レジン用接着材料) 認証番号:226AABZX00069000
Nu:leコート 管理医療機器 歯科表面滑沢硬化材(高分子系歯冠用着色材料、歯科レジン用接着材料、歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材、歯科接着・充填材料用表面硬化保護材、歯面コーティング材) 認証番号:303AABZX00051000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3