
【歯科技工Q&A】ゼオセライトZR よくあるご質問-焼成編-
【Q1】焼成スケジュールが知りたい。
焼成スケジュールと注意点は次のとおりです。
ゼオセライト ZRステインの焼成スケジュールは下表のとおりです。添付文書にも記載しております。 焼成状態は炉の種類や形状によって異なるため、必ず試焼きを行ってください。
表 ゼオセライトZRステイン焼成スケジュール
乾燥時間(分) | 4 |
開始温度(℃) | 550 |
昇温速度(℃/分) | 45 |
焼成温度(℃) | 850 |
係留時間(分) | 1 |
減圧(kPa) | 97 |
減圧開始(℃) | 550 |
減圧解除(℃) | 850 |
ロングスパンブリッジや肉厚の修復物に使用する場合、複数の修復物を同時に焼成する場合は焼成スケジュールの変更が必要です。上表の焼成スケジュールで十分な焼成ができない場合は、係留時間を3分~5分間程度に延ばしてください。
1層以上重ねて焼成することが可能です。同じ焼成スケジュールで重ねて焼成することができます。
塗布時に巻き込まれた気泡を除去するため、減圧下での焼成を推奨しています。
【Q2】焼成後の状態に問題があるので原因が知りたい。
焼成後の問題についての原因と対策をまとめました。
1.ツヤが出ず、滑沢にならない場合
・焼成が不十分である。
→焼成スケジュールをご確認いただき、必要に応じて係留時間を3分~5分間程度に延ばしてください。
・ペーストがリキッドで極端に薄められていたり、塗布の厚みが薄い。
→焼成後に0.1~0.2mmの厚みとなる様に塗布量を調整してください。
2.白濁を生じる場合
練和する際に気泡を巻き込んでいる可能性が考えられます。 スパチュラで中の気泡をすりつぶすように練和を行ってください。
焼成後の厚みは最大で0.2mm程度になるよう調整してください。
3.焼成後に筆跡が残る場合
粘度が高すぎると筆跡を生じることがあります。ペーストの粘度に注意し、軽くコンデンスしてから焼成を行ってください。
4.焼成後の色調にムラがある場合
ペーストとリキッドが十分に混ざっていない、ペーストが十分に塗布されていない、または形状のくぼみにペーストが溜まり色ムラが生じていることが考えられます。 十分に練和し、ペーストの粘度に注意してご使用ください。
ペーストの粘度についてはゼオセライトZR よくあるご質問-塗布編-をご参照ください。
管理医療機器 ゼオセライト ZR 歯科用陶材 認証番号:227AFBZX00042000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3