Q&A

この記事は歯科医療関係者のみご覧ください。〈一般のみなさまへの情報提供を目的としたものではありません〉

【歯科技工Q&A】ツイニーについて-加熱重合編-

【Q1】ツイニーを加熱重合するのはいつですか。

A

形態修正後に加熱重合してください。

他社加熱重合タイプのハイブリッド型硬質レジンの中には、最終光重合後すぐに加熱重合を指示するものもあります。
そのようなタイプでは加熱重合した後に形態修正し、わずかでも追加築盛が必要となった場合には再び加熱重合する必要があります。

ツイニーでは、形態修正の後に加熱重合する設計にしました。そのため追加築盛が必要な場合でも加熱重合をし直す必要がありません。
最終光重合の後、加熱重合するまでの時間に制限がないため、多数の症例をまとめて加熱重合することが可能です。

また、必要であれば加熱重合後に追加築盛しても問題ありません。
加熱重合後に追加築盛を行う場合は、最終光重合の前に塗布するレジン エアバリアー材が、表面に残留していないことを確認してから、取扱説明書に従って作業してください。

参考ページ

ツイニー 追加築盛
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/qa054_twiny/

レジン エアバリアー材/レジン スペーサー/レジン セパレーター
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/qa020-2_resin/

【Q2】加熱合器は何を使用しても問題ありませんか。推奨する加熱合器はありますか。

A

ツイニーに使用できる加熱重合器は次のとおりです。

ツイニーの加熱重合条件は、約110℃で約15分です。
特に室温から昇温する必要はありません。次の市販されている歯科技工用加熱重合器をご使用いただけます。

ツイニーに使用できる加熱重合器

 

【Q3】歯科技工用加熱重合器は煮沸やファーネスによる加熱で代用できますか。

A

おすすめできません。

煮沸では温度が低く、ファーネスでは電熱線によって焦げるなど物性や色調に予想外のトラブルが発生する可能性があります。
約110℃、約15分の温度設定が可能な歯科技工用加熱重合器をご使用ください。

約130℃までの加熱であれば問題ないため、裁量の下での使用となりますが、歯科用乾熱滅菌器で代用し、予後も良好であるという報告を受けております。

【Q4】ツイニーを石膏模型ごと加熱重合したい。

A

おすすめできません。

石膏は、約110℃で約15分間加熱すると、脆くなり破折が生じます。

【Q5】光重合と加熱重合の回数に限度はありますか。

A

回数は制限はありません。

必要に応じて繰り返していただいて結構ですが、必要以上は行わないでください。また、時間と温度は厳守してください。

【Q6】加熱重合を行わず、光重合だけで完成させても大丈夫ですか。

A

必ず加熱重合を行ってください。

光重合のみでも8割程度の強度が得られますが、以下の問題が生じます。

  • 耐着色性、耐吸水性などが大幅に低下し十分な耐久性が得られない。
  • 設計どおりの発色、色調にならない。
  • ダイヤモンド研磨材を使用して研磨しても光らない。

 

管理医療機器 ツイニー 歯冠用硬質レジン 認証番号:222AABZX00121000
C&B ダイヤモンド研磨材 一般医療機器 歯科用研磨器材 届出番号:39B2X10002000001
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3