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この記事は歯科医療関係者のみご覧ください。〈一般のみなさまへの情報提供を目的としたものではありません〉

CAD/CAM冠の普及状況

2014年4月1日にハイブリッドレジンブロックを利用する「CAD/CAM冠」が先進医療技術から保険導入され、1年半が経過しました。

ヤマキンでは、最大で約180,500本/月(約216.6万本/年)がCAD/CAM冠としての治療対象と推定しております。(参照:CAD/CAM冠の推定市場規模

最新の市場規模は、厚生労働省「薬事工業生産動態統計年報」や、株式会社アールアンドディおよび株式会社矢野経済研究所といった調査会社の統計年鑑を参考にする他ありませんが、いずれも2014年度分の公表まではしばらく時間を要します。

そこで、今回はこれまでに公表されている「社会医療診療行為別調査」と「施設届出受理件数」をもとに、普及状況を確認したいと思います。

社会医療診療行為別調査

厚生労働省「社会医療診療行為別調査」は、毎年6月の診療報酬審査分を集計したもので、翌年の6月に公表されます。歯科については医科と異なり、抽出法による推計値であるため、実際の件数とは異なりますが、概ねの傾向を見るには適しております。

調査対象は、第一次抽出単位を保険医療機関(抽出率1/14)、第二次抽出単位を診療報酬明細書(抽出率1/10)とする層化無作為二段抽出法による診療報酬明細書を客体としています。ちなみに、医科診療所や歯科病院等はNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)に蓄積されている全ての診療報酬明細書を調査対象としています。

これによると、2014年6月のCAD/CAM冠用材料は、一般医療16,653件と後期医療1,178件であり、総数は17,831件でした。保険導入直後の6月ということから、治療件数は限られたものであると思われます。
なお、金属歯冠修復 全部鋳造冠 金銀パラジウム合金 小臼歯・前歯の件数は、一般医療と後期医療の合計で363,350件でした。前年が368,335件でしたので、約5,000件減少していることがわかります。

施設基準届出受理状況

ヤマキンでは、定期的に各地方厚生局のWEBサイトをもとに、CAD/CAM冠の施設基準届出を受理された歯科診療所の軒数を集計しております。
2015年8月更新の情報では、全国の歯科診療所軒数は68,591軒であり、うちCAD/CAM冠の施設基準の届出軒数は33,858軒でしたので、届出済の診療所の割合は49.4%でした。
全国的な視点では、およそ半数の歯科診療所でCAD/CAM冠による治療を受診できるようになりました。

しかしながら普及率には都道府県差が大きく出ており、徳島県、愛媛県は7割を超えている一方、4割未満の都道府県もあり、全国一律の医療サービスを受診できるよう、我々歯科医療関係者の一層の努力が望まれます。

表1:CAD/CAM冠施設基準届出軒数の割合
(各都道府県の歯科診療所軒数を100%とする)

ヤマキンのハイブリッドレジンブロックについて

さて、ヤマキンではCAD/CAM冠用のハイブリッドレジンブロックを、2014年10月10日のワールドデンタルショーにあわせ発売しましたが、次世代型製品として開発を進めていた「KZR-CAD HR ブロック2」を、2015年10月1日から発売いたしました。
この製品は、フッ素徐放性と高強度・高耐久性を両立させたCAD/CAM冠用ハイブリッドレジンブロックです。

ヤマキン独自のセラミック・クラスター・フィラー技術を進化させ、ラボサイドでもチェアサイドでも優れた研磨性を有し、対合歯の摩耗にやさしく、口腔内での耐着色にも優れ、さらに虫歯菌付着試験において付着を抑制する特性も認められた製品です。
断面形状が長方形のSサイズとMサイズは、取付治具の溝が2方向にあり、症例や装置によって適した方向にセットできます。

◎KZR-CAD HR ブロック2

今後は、フッ素徐放性を有し総合的に高い性能を持つ「KZR-CAD HR ブロック2」をご指定いただきますよう、お願い申し上げます。

管理医療機器 KZR-CAD ハイブリッドレジンブロック 歯科切削加工用レジン材料 認証番号:226AABZX00080000
管理医療機器 KZR-CAD HRブロック2 歯科切削加工用レジン材料 認証番号:226AABZX00171000 機能区分:CAD/CAM冠用材料(Ⅰ)
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3