ハイブリッド型硬質レジンのマーケットサイズ
ハイブリッド型硬質レジンは、一般的に健康保険適用(特定保険医療材料「歯冠用光重合硬質レジン」)の硬質レジンに比べ無機フィラーの含有率が多いものを言い、審美性、高い強度、耐摩耗性といった物性や優れた操作性が特長です。(※1)
マーケットサイズは7.26憶円(2013年度予測)と、保険適用硬質レジンの4割近くにのぼります(保険適用硬質レジンは19.7憶円)が、2007年度比16.0%減と推定されており、減少傾向にあることが分かります。
これは景気動向によるほかに、天然歯に近い色の修復物をつくる材料や技術がハイブリッド型硬質レジンの他にも多様化していることが背景です。
とは言え、ハイブリッド型硬質レジンは、セラミックスと金銀パラジウム合金の中間に位置づけられ、比較的手ごろな費用で美しい白い歯を手に入れることができることが患者にとって大きなメリットです。
2013年度(予測値)のシェア率は以下のとおりです。
◎図1:ハイブリッドセラミックスのメーカーシェア率(※2)
ヤマキンは、ハイブリッド型硬質レジン「ツイニー」を2010年10月のワールドデンタルショーで発表し、減少を続ける市場の中で安定して成長しています。
◎表1:ハイブリッドセラミックスメーカー別出荷金額推移(※2)
◎図2:ハイブリッドセラミックスメーカー別出荷金額の伸び率推移(※2)
(2010年度を出荷金額基準とした場合の伸び率を表示)
「ツイニー」に先立って2006年に発表した健康保険適用硬質レジン「ルナウィング」が15.8%(第3位)のシェア率に成長しており、「ルナウィング」を利用するユーザーを中心に市場への浸透が図られています。
「ツイニー」は、2014年4月21日に、より透明感を増した「エナメルクリアー」をラインアップに加えました。
通常のエナメルと同等の物性を維持しつつ、光の透過率を約10%向上させましたので、前歯部や臼歯部に使用することで、より一層「色調の深み」や「奥行き感」を表現できるようになりました。
ヤマキンレジン製品の中で最も透過率の高いT-Grassクリアーにはペーストタイプのほかにフロータイプがあります。
※1 広範囲顎骨支持型補綴では、ヤマキンのようにハイブリッド型硬質レジンを保険適用させているメーカーもあります。
※2 典拠:「歯科機器・用品年鑑2014年版」(株式会社アールアンドディ刊)に基づき、ヤマキンの分析を加えたもの。
管理医療機器 ツイニー 歯冠用硬質レジン 認証番号:222AABZX00121000
管理医療機器 ルナウィング 歯冠用硬質レジン 認証番号:218AABZX00035000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3