学術・安全性

歯科用ジルコニアの論文が国際誌に掲載されました

ヤマキンでは、歯科材料を長期的に使用することで及ぶ人体への影響を考え、国際レベルでの安全性を追求するべく、日頃より研究開発に努めています。

この度、その研究のひとつが国際的なセラミックスに関する研究雑誌「Journal of Asian Ceramic Societies」に認められ、論文が掲載されました。

イットリアベースとセリアベースのジルコニア材料の比較研究が評価されました

 

 

歯科補綴物は長期間口腔内に保持されるため、咀嚼による負荷や口腔内細菌が出す酸など非常に過酷な環境にさらされています。

近年、歯科材料による金属アレルギーが問題視され、優れた強度と高い生体適合性をもつジルコニアセラミックスに注目が集まっています。

「Journal of Asian Ceramic Societies」は、歯科に限らず全分野のセラミックスに関する論文を扱っており、誰でもインターネット上で無料でアクセスして読むことができるオープンアクセスのオンラインジャーナルです。

本誌に、田中 秀和(ヤマキン博士会)、前田 敏彦(高知工科大学 教授)、成清 久純(ヤマキン)、森本 太郎(ヤマキン)執筆の論文「Mechanical properties of partially stabilized zirconia for dental applications」(歯科用ジルコニアの機械的特性)が掲載されました。

ヤマキン博士会の紹介はこちら

高知新聞で「ヤマキン博士会」が紹介されました!
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym043_doctor/

 

【本論文の目的】

歯科用ジルコニアは、高透光性タイプ、高強度タイプなど各種製品化されていますが、その物性について一様に評価した報告が少なく、さらに試験方法によっては評価結果が大きく異なることはあまり知られていません。

本論文では、特に曲げ強さ(2軸曲げ、3点曲げ)や破壊靱性(SEPB法、IF法)の試験法による違いを評価しました。

【本論文の研究結果】

イットリアベースのジルコニアは、高い光透過性を示すものもあり審美性に優れていますが、セリアベースのナノジルコニアは、イットリアベースのジルコニアと比較して、2倍以上の破壊靱性(SEPB法)と曲げ強さ、および歯科補綴物としての優れた強度を有することがわかりました。

今回の国際誌への論文掲載は、ヤマキンが実直に「安全」に対し研究を重ねてきた結果であると自負しています。

今後も、「安心」「信頼」「満足」していただける製品をご提供するため、日々研究を重ねてまいります。

本論文をダウンロードいただけます

本論文は「Journal of Asian Ceramic Societies」のサイトで全文公開されており、無料でダウンロードいただけます。

Journal of Asian Ceramic Societies
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21870764.2019.1665767

 

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