
【歯科技工Q&A】ゼオセライト Body系陶材 -基本陶材編 ②-
【Q1】デンティンVD陶材は、どのような陶材ですか。
ゼオセライトオリジナルシェードに比べ一般的なシェードガイドに一致するよう設計した陶材です。
ゼオセライトオリジナルシェードのA系統(A1~A4)は、口腔内に装着した際、明るく赤みのある色調を自然に表現できるように一般的なシェードガイドよりもレッドシフトに調整しています。
一方、デンティンVD陶材は一般的なシェードガイドに一致するよう設計しています。
A系統のみこの2種類のデンティン陶材から選択できます。どちらのデンティン陶材を選んでもオペーク、エナメル、トランスルーセント陶材は同じものを使用します。
【Q2】デンティンVD陶材は、一般的なシェードガイドにどの程度一致していますか。
測色データを示します。
下図はデンティンVD陶材(VD-A1~A4)とゼオセライトのオリジナルシェードA系統(A1~A4)陶材で製作したメタルセラミック修復物と、一般的なシェードガイド(以下、シェードガイド)(A1~A4)を歯頸部から切縁にかけて均等に5点で測色し、その範囲を円で囲んだものです。
デンティンVDシェードは、シェードガイドの測色データ範囲に重なることが確認できます。
一方、ゼオセライトオリジナルシェードA系統(A1~A4)はシェードガイドと比較すると、彩度と明度の範囲が広く、赤みが強いことが確認できます。
ゼオセライトVDシェードとシェードガイドとの色調比較(A1~A4)
ゼオセライトオリジナルシェードとシェードガイドとの色調比較(A1~A4)
【Q3】ラインアップされているA0、B0シェードは、どのようなシェードですか。
ゼオセライトオリジナルのホワイトニング(ブリーチング)シェードです。
下図は一般的なシェードガイドのA1、B1シェードと比較したものです。
シェード比較
【Q4】エナメル陶材とオパールエナメル陶材は、どのように使い分けますか。
エナメル陶材は一般的なシェードガイドのエナメル色の再現に、オパールエナメル陶材は天然歯がもつオパール効果のあるエナメル質の再現に使用します。
2つの使い分けの一例を紹介します。
若年代のエナメル質は明度が高く白いため、オパールエナメル陶材を使用すると、オパール効果によるオレンジ色が適応しないことがあります。
逆に中年から老年代にみられる飴色のようなアンバー色は、オパールエナメル陶材で表現できます。
若年代にはエナメル陶材を選択し、中年から老年代にはオパールエナメル陶材を選択すると簡単に異なる表現が再現できます。
築盛例を紹介します。PDFをご参照ください。
若年代:ゼオセライトACCENT P.4~19(1.5MB)
老年代:ゼオセライトACCENT P.32~46(1.5MB)
管理医療機器 ゼオセライト 歯科メタルセラミック修復用陶材 認証番号:221AABZX00172000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3