
この記事は歯科医療関係者のみご覧ください。〈一般のみなさまへの情報提供を目的としたものではありません〉
【歯科技工Q&A】ゼオセライト Body系陶材 -基本陶材編 ③-
【Q1】トランスルーセント陶材のT-Naturalは必ず使用しなければならないのでしょうか。
A
「必ず」ではありません。
パンフレット等に掲載しているシェード表では、スーパーオペーク陶材と同様にT-Naturalが全シェードにかかっています。これは三層築盛をする場合のトランスルーセント陶材として、全色にご使用いただけるということであり、使用しなければならないということではありません。
下のPDFで築盛例を紹介しています。
【Q2】トランスルーセント陶材のT-Naturalはどのような陶材ですか。トランスルーセント陶材は、T-Naturalだけですか。
A
ゼオセライトの標準色のトランスルーセント陶材です。他に、【特殊陶材】アクセント陶材にも透明度の異なるトランスルーセント陶材があります。
T-Naturalとの透明度の比較は以下のとおりです。
透明度の比較
【Q3】焼成後、部分的に白濁を生じることがあります。原因と対策を教えてください。
A
考えられる原因と対策は次のとおりです。
[原因]
築盛中、陶材泥(以下、陶材)が著しく乾燥している。またはティッシュで必要以上に吸水している。
[対策]
- 築盛中の陶材を乾燥させない。
- 乾燥した陶材表面に追加築盛する場合は、あらかじめ筆で水分を吸水させてから築盛する。その際、両者がなじむよう軽くコンデンスを行う。
- 蒸留水で練和して発生した場合は、乾燥が遅延できるゼオセライトのモデリングリキッド※で練和する。
※他社製の粘性が高いモデリングリキッドを使用すると、ひび割れなど別のトラブルの恐れがあります。下のQ&Aもご参照ください。
[原因]
陶材がコンタクトポイントやポンティック基底面の石膏に直接接触し、石膏が水分を吸水している。
[対策]
陶材が直接触れる石膏面に、石膏硬化材、ポーセレン分離材やマージンセパレーターなどを塗布し、石膏が水分を吸水しないようにする。
[原因]
ステップごとに分けて焼成した際に未焼成の箇所があり、そこに陶材を追加築盛している。
[対策]
未焼成箇所があると白濁の原因になるため、各ステップで未焼成にならないようにする。
管理医療機器 ゼオセライト 歯科メタルセラミック修復用陶材 認証番号:221AABZX00172000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3