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歯科技工の「在宅ワーク」の実現

歯科用CAD/CAMシステムが普及するメリットとは…

日本の歯科医療業界はいま、歯科医師とチーム医療を組むべき歯科技工士が減少し、世界に誇る日本の歯科技工技術の衰退と、地域の歯科医療の維持発展という大きな問題に直面しています。

しかし、1996年から2014年までの歯科技工士数を男女別にみると、男性が減少している一方で、女性は同時期に5,062名から6,150名に推移しており、21.5 %増加しています。女性の比率自体は、17.8 %にとどまっていますが、確実に女性の歯科技工士が増えている実態が見てとれます。

歯科用CAD/CAMシステム普及のメリットは、これまでもメルマガや「CAD/CAMハンドブック」でお伝えしてまいりましたが、実は、「在宅ワークの推進」という、社会構造の変化に対応した新しい働き方のスタイルを、他の産業に先駆けて導入する可能性を秘めています。

歯科技工の「在宅ワーク」の実現とは?

最近、歯科用CAD/CAMシステムを導入した歯科技工所が、子供が生まれ専業主婦をしていた歯科技工士を採用し、子供を連れて出勤してもらっているという事例を目にすることがあります。

これは従来型の鋳造や築盛を行う技工室が、火を使い石膏の粉が舞い、鋭利な器具類がいたるところに置かれた環境であるのに対し、CAD/CAM専用のスペースを設けることで、清潔で安全な室内環境で働くことができるようになったため実現した雇用です。

このような環境整備によって、仕事と生活のバランスを取りやすくなり、男女双方の育児参画が実現する業界となることが期待できます。

さらに、歯科技工士法をはじめとした諸々の法整備は必要ですが、デジタル技工システムの発展とともに、情報通信技術(ICT)を活用することで、ネットにつながる環境でPCさえあれば時間と場所の制約を受けず自宅で作業できる、「在宅ワーク」が可能となるでしょう。

以上のとおり、新しい働き方は歯科技工士の担い手を増やし、日本の各地域における歯科医療の発展に寄与することになると推察しております。

これからもヤマキンは、歯科用CAD/CAMシステムの普及をお手伝いすることで、日本の地域医療の存続と発展を守ってまいります。