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CAD/CAM冠の施設基準届出状況【2017年6月】

ヤマキンでは、ハイブリッドレジンブロックを使用した治療「CAD/CAM冠」を実施する歯科診療所の施設数について、定期的に地方厚生(支)局のWEBサイトから届出状況を独自にカウントし、「CAD/CAM冠」の普及状況を確認しています。

2017年6月現在の都道府県別届出状況がまとまりましたのでお知らせします。

2017年6月現在の届出の割合は62.9%

◎CAD/CAM冠に対応する歯科診療所は、1年間で 3,749施設増えました。

2017年6月までに届出が受理された歯科医診療所は 43,450施設。
1年前の2016年6月は 39,701施設でしたので、CAD/CAM冠の治療ができる歯科診療所は、この1年間で 3,749施設、約1割増えました。

全歯科診療所のうち届出済みの割合も 57.5%から 62.9%と、5.5ポイントの増加となり、いまや全国の患者さんは、6割以上の歯科診療所で「CAD/CAM冠の恩恵」を受けることができるようになりました。

小臼歯の保険治療は「基本的に銀歯」とあきらめている患者さんが多かったと思いますので、この傾向はQOLの向上に確実につながるものと考えます。(もちろん適応可能かどうかは患者さんの症例によりますが。)

「西高東低」ですが、東日本も増えてきています。

近畿厚生局管轄から西を「西日本」とすると、届出の割合が7割を超えている府県は 12を数えます。

このように西日本では届出の割合が比較的高く 69.4%であるのに対し、東日本の現状は 59.2%。
ヤマキンの「CAD/CAMハンドブック Ⅳ」で、伴 清治先生(愛知学院大学歯学部 歯科理工学講座常勤講師(教授級))がご指摘された「西高東低」が現在も続いています。

しかしながら、東日本には、青森県(10.8ポイント増)や山梨県(9.1ポイント増)のように、増加の著しい県もあります。
今回、初めて全ての都道府県で50%を超えましたが、全国で一様に同じ医療サービスを受けられることは社会保険制度のメリットですので、ますますCAD/CAM冠の治療ができる歯科診療所が増えることが期待されます。

●CADCAM冠 施設基準の届出状況表(2017年6月)
【PDFファイル 203KB】