Q&A

この記事は歯科医療関係者のみご覧ください。〈一般のみなさまへの情報提供を目的としたものではありません〉

【歯科技工Q&A】ツイニー ボディレジン ①

【Q1】ツイニーのボディレジンの操作性について知りたい。

A

垂れ、ベタつきがなく、スパチュラばなれが良好です。また適度な伸びと濡れ性をそなえ造形性に優れています。

ペーストタイプのなじみやすさ、指状構造の維持性などは、稠度(粘性)に関わりさらに作業能率にも大きく影響します。
ツイニーは術者から操作性に対する意見を取り入れ、精緻に稠度(粘性)を調整しました。

ペーストタイプの性状

 

【Q2】ボディレジンにラインアップされているフロータイプについて、ペーストタイプとの違いや特徴が知りたい。

A

フロータイプは、ペーストタイプの稠度(粘性)を軟らかくしたものです。フロータイプの特徴は次のとおりです。

  • 押出すタイプのシリンジで、先端ノズル内径は0.7mmと細く、筆やスパチュラを使用した築盛だけでなくダイレクトに築盛が可能。

    ヤマキンの「丸筆」を推奨します。

  • ペーストタイプよりも流動性が高く、前歯象牙質指状構造やインレー窩洞部の凹凸部が容易に築盛でき、気泡を抑制する。
  • 糸引きが起こりにくい適度な稠度(粘性)で、垂れず、形態維持性が良好。
  • 無機質フィラー高充填(70wt%以上)のため、ペーストタイプと同等の高い強度と耐久性があり、臼歯咬合面にも使用できる。

    硬さ 約80 HV0.2、曲げ強さ 約 210MPa

  • フロータイプ同士の混合使用が可能で、簡単な操作で審美性の高い微細な色調表現ができる。

    ペーストタイプやステインとの混合はできません。

  • 気泡修正、コンタクトなどの追加補修築盛が容易。

ノズル先端

 

ダイレクトに築盛

 

による築盛や混合

ヤマキンの「丸筆」を推奨します。

 

フロータイプについて
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/wordpress/wp-content/uploads/2022/01/qa016-2_twiny05.pdf

【Q3】フロータイプを使用する際の注意点やペーストタイプとの使い分けが知りたい。

A

フロータイプは部分的な使用を目的としています。

フロータイプはペーストタイプと比べモノマー量が多いため重合収縮が大きく、一度に大量に築盛し光重合することはおすすめできません。
デンティンやエナメルなどの通常の築盛は、ペーストタイプをご使用ください。

ペーストタイプやステインとの混合はできません。

【Q4】フロータイプのラインアップが知りたい。

A

25色ご用意しています。

色調はペーストタイプと同じ設計で、基本シェード4色、変色歯などを表現するキャラクタライズ用のエフェクト系5色、透明層表現用のトランス系9色、歯肉部の色調調整用のガム系7色の合計25色です。

ツイニーフローのラインアップ

 

【Q5】ベースというレジンの使用方法が知りたい。

A

ポンティックの窓あけ部専用のレジンです。

インビジブルオペーク塗布、光重合後に隣接する前装部との厚みを考慮してベースを築盛し、約180秒間(LEDキュアマスター使用の場合 約90秒間)光重合を行います。
その後全体にオペークを塗布します。ベースを塗布した部分はベースの上にオペークを塗布します。

ベースは、他のボディレジンと物性や光硬化深度が異なるため、ポンティック以外には使用できません。使用方法は、歯冠用硬質レジン ルナウィングのベースと同様です。

ポンティック窓あけ部にはベースの他にフロータイプのT Flow、T Glass Flow、T Glass Clear Flowの3色が使用できます。

ルナウィング ベース
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/qa042_lw/

LEDキュアマスター
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/machine/ledcuremaster.html

 

管理医療機器 ツイニー 歯冠用硬質レジン 認証番号:222AABZX00121000
管理医療機器 ルナウィング 歯冠用硬質レジン 認証番号:218AABZX00035000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3

LED キュアマスター 一般医療機器 歯科技工用重合装置 届出番号:26B2X10018000017
販売元:YAMAKIN株式会社 〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町3番7号
製造販売元:デンケン・ハイデンタル株式会社 〒601-8356 京都市南区吉祥院石原京道町24番地3