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「第38回優秀経営者顕彰」(日刊工業新聞社 主催)受賞について

このたび、日刊工業新聞社「第38回優秀経営者顕彰」にて、弊社代表取締役社長 山本樹育が「産学官イノベーション創出賞」を受賞いたしました。

高知県での産学官の取り組みが評価されました

「優秀経営者顕彰」は、日刊工業新聞社がモノづくり関連の優れた中堅・中小企業経営者を毎年表彰するもので、今回で第38回目を数えます。
受賞に際しては、ヤマキンの研究・生産拠点のある高知県での産学官連携による研究開発と地域貢献や、ヤマキン博士会の活動などを評価いただきました。

ヤマキンの産学官連携について

ヤマキンは、生産量増大に対応するため大阪府から高知県に工場移転を決意、1991年に最初の工場の操業を開始して以来、現在に至るまで用地と設備の拡充を絶え間なく続けて参りました。
この過程での用地取得や優秀な人材紹介、研究機関との橋渡し、さらには各種助成金や補助金の適用には、幾度となく高知県庁をはじめとした地元自治体に多大なご支援をいただき、現在に至ります。

高知第一山南工場・第三山南工場

総合技術研究所

また、ヤマキンは高知県でさまざまな研究機関と連携し、製品やサービスの開発に取り組んでいます。

2005年に高知大学医学部総合研究センター RI実験施設内に生体科学安全研究室を設置し、歯科医療機器(材料)の生物学的安全性試験の実施に取り組み、各種レポートとして情報を公開して参りました。
高知工科大学ではヤマキンの社員が修士・博士課程に在学し、歯科医療機器の開発などを共同研究しており、CAD/CAM冠専用の光重合型レジンセメント「KZR-CAD マリモセメントLC」を2020年6月に製品化(発売)しました。

CAD/CAM冠専用 「マリモセメント」がいよいよ登場
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym135_marimo/

 

医療のデジタル化については、2017年8月に高知能力開発短期大学校の学内に「YAMAKINデジタル研究開発室」を設置し、AIエンジンの活用などを共同研究しています。

直近では、2020年3月に高知大学医学部 歯科口腔外科学講座との共同研究講座「次世代歯科医療開発講座」を開設し、デジタル技術を活用した地域医療を支える仕組みについて共に研究を進めています。

高知大学医学部と共同研究講座を開設しました
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym131_kenkyu/

 

ヤマキン博士会とは…

受賞理由の一つである「ヤマキン博⼠会」とは、ヤマキンのさまざまな専門分野のエキスパート集団です。
専門分野の縦割りではなく、おのおのの知識や経験,技術を融合することで、イノベーションを継続的に発生させる原動力となっており、ヤマキンが発行する製品レポートや専門書、デジタルハンドブックの監修も担っています。
現在、ヤマキン博士会は10名の会員に加え、大学院博士後期在籍中の3名が準会員として活動を続けております。

ヤマキン博士会/準会員

 

国立研究開発法人 科学技術振興機構が発行するオンラインジャーナル「産学官連携ジャーナル」の2017年9月号に、「中小企業で発揮する博士力 博士10人在籍の中小企業 驚きの経営術」として「ヤマキン博士会」の記事が掲載されています。
博士会について詳しく紹介いただいております。ぜひご参照ください。

産学官連携ジャーナル 2017年9月号
https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2017/09/articles/1709-02-1/1709-02-1_article.html

 

これら高知県での産官学の取り組みによって、新製品の開発のみならず、歯科医療のデジタル化や地域医療を守る取り組みを実現したことで、受賞の誉れを授かりました。
今後も「ヤマキンのものづくり」を通じ、お客様が存在価値を必要とする企業を目指して参ります。