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高知県地場産業大賞  最高位を受賞! 

ヤマキンは、令和5年度第38回高知県地場産業大賞(公益財団法人高知県産業振興センター主催)で、「地域の歯科技工士がつくるデジタルコピーデンチャー」を対象に、最高位の地場産業大賞を受賞しました。

これまでヤマキンでは、この最高位の「地場産業大賞」を2回受賞しています。

第33回「KZR-CAD HR ブロック3 ガンマシータ」
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym113_jibasangyo/

第36回「KZR-CAD マリモセメントLC」
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym162_award/

高知県地場産業大賞は、高知県内で作り出された優れた地場産品や地場産業振興に貢献のあった活動を顕彰する賞です。
昭和61年度(1986年)から毎年実施しており、高知県の商工部門において、最も歴史のある賞です。(同賞Webサイトより)

受賞対象ついて

デジタルコピーデンチャーとは使用中のデンチャー(入れ歯)を3Dスキャンしたデータを元に、複製義歯をデジタル製作する手法です。

ヤマキンのCAD/CAM切削用ポリカーボネートディスク「KZR-CAD デンチャーPC」(以下、デンチャーPC)を切削加工し、レジン用表面滑沢キャラクタライズ材「Nu:leコート」(以下、ヌールコート)で着色して仕上げる新手法と歯科材料が「地域の歯科技工士がつくるデジタルコピーデンチャー 」として今回受賞しました。

受賞対象の製品と製作工程

 

デンチャーは長期使用による汚れ、変形、破損や紛失により、作り直しが必要な場合があります。
デジタルコピーデンチャーは、通法に比べて次のメリットがあります。

  1. デジタル加工で効率化

    使用中のデンチャーを預かりデジタル技術で複製するため、手作業に比べて安定した品質で、効率的に使い慣れたものを複製することができます。

  2. 製作負担の軽減

    新たに型をとったり、調整したりする必要がなく、患者にとっても製作者である歯科医師や歯科技工士にとっても負担が軽減されます。

  3. データ保管で再作製が容易

    デンチャーを紛失や破損した場合でも、スキャンデータがあれば複製が可能です。
    また、あらかじめ複数製作しておけば「入れ歯の予備」をもつことができます。

  4. デンチャーの性能向上

    「デンチャーPC」の素材であるポリカーボネートは、一般的なデンチャー素材に比べて耐衝撃性や耐水性に優れています。
    さらに、カラーバリエーションの豊富な「ヌールコート」で着色・コーティングすることで、耐摩耗性を向上させつつ、審美性の高いデンチャーに仕上げることができます。

地域歯科医療の課題解決に貢献

高知県では県内の歯科技工学校が2010年に廃校したこともあり、歯科技工士の不足が起きています。
担い手が減少する一方、高齢化によりデンチャーのニーズは高まっており、デジタル化による生産性向上が求められています。

コピーデンチャーはスキャンデータがあれば複製が可能なため、訪問診療など通院ができない患者や、災害避難中の紛失時など、高齢化や大規模災害が危惧される高知県においてニーズが高く、地域貢献が期待できる点が評価されました。

コピーデンチャーについては、高知大学 医学部 歯科口腔外科学講座とヤマキンの共同研究講座「次世代歯科医療開発講座」で実証研究しています。

高知大学医学部と共同研究講座を開設しました
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym131_kenkyu/

 

今回の受賞を励みに、今後もヤマキンのものづくりを通して、地域医療を守り、歯科医療の発展に貢献していきます。

 

特設サイト 「KZR-CAD デンチャーPC」
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/product/provi-pc/

特設サイト 「Nu:leコート」
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/product/nulecoat/

 

KZR-CAD デンチャーPC 管理医療機器 義歯床用熱可塑性レジン(歯科切削加工用レジン材料) 認証番号:304AGBZX00017000
Nu:leコート 管理医療機器 歯科表面滑沢硬化材(高分子系歯冠用着色材料、歯科レジン用接着材料、歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材、歯科接着・充填材料用表面硬化保護材、歯面コーティング材) 認証番号:303AABZX00051000
製造販売元:YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3