中小企業庁長官賞受賞！Nu:le コートを生んだ画期的技術が評価されました
このたびヤマキンは、公益社団法人 発明協会主催の「令和5年度四国地方発明表彰」において、密着性と硬さに優れた歯科用コーティング材「Ｎｕ：ｌｅコート（ヌールコート）」の特許を対象に「中小企業庁長官賞」を受賞いたしました。
Nu:le コート
「地方発明表彰」とは
公益社団法人 発明協会では、様々な表彰や展覧会事業を通じ発明意欲の昂揚と科学技術の振興に努めており、1921年（大正10年）にはじまった地方発明表彰は、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、それぞれの地方から生まれた、優れた発明、考案、または意匠を生み出した技術者・研究開発者を表彰する制度です。
公益社団法人 発明協会 Webサイト
http://koueki.jiii.or.jp/index.html
ヤマキンでは、CAD/CAM冠専用 光重合型レジンセメント「ＫＺＲ－ＣＡＤ マリモセメントＬＣ」（令和３年度四国地方発明表彰 四国経済産業局長賞）につづき3回目の受賞となり、歯科医療に関わる技術が評価されたことは、日本の地域医療発展のためにも大変意義深いものと考えております。
従来の常識ではトレードオフとされてきた性能を両立した「Ｎｕ：ｌｅコート」
今回受賞の対象となった特許は、「密着性と硬さに優れた歯科用コーティング材（特許第7090366号）」で、歯科用コーティング材「Ｎｕ：ｌｅコート」に採用された技術です。
従来の技術では塗布したコーティング層が硬化後に黄色く変色することが滑沢硬化材を使用する上での悩みでした。
さらに、重ね塗りで被膜が厚くなると、クラックや浮き上がりが発生しやすい問題がありました。
本発明では、新しい機能を持つチオール基（有機化合物の一種）を導入したことによって、着色や変色の原因となる重合開始剤の含有量を低減しつつも、硬化後の硬度の向上、および重合収縮による歪みから生じるクラック発生の抑制を実現しました。
クラック評価試験（CAD/CAM冠の小窩裂溝部に直接滴下・光重合後、クラックの有無をマイクロスコープにより評価。）
この発明を活かし、従来の組成物では成し得なかった密着性、硬さ、審美性を高いレベルで実現させることに成功した、チェアサイド・ラボサイドともに使いやすい表面滑沢硬化材「Ｎｕ：ｌｅコート」を製品化しました。
なお「Ｎｕ：ｌｅコート」は2023年4月にりそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社共催、経済産業省 中小企業庁・中小企業基盤整備機構後援の「第35回中小企業優秀新技術・新製品賞」で「優良賞」も受賞しております。
今回の受賞を励みに、歯科医療の発展に引き続き貢献して参ります。
「Ｎｕ：ｌｅコート（ヌールコート）」が「優良賞」を受賞！
https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/ym201_award/
Ｎｕ：ｌｅコート 管理医療機器 歯科表面滑沢硬化材（高分子系歯冠用着色材料、歯科レジン用接着材料、歯科レジン系補綴物表面滑沢硬化材、歯科接着・充填材料用表面硬化保護材、歯面コーティング材） 認証番号:303AABZX00051000
ＫＺＲ－ＣＡＤ マリモセメントＬＣ 管理医療機器 歯科接着用レジンセメント（光重合型） 認証番号:302AABZX00007000
製造販売元：YAMAKIN 株式会社 〒781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3
