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歯科用貴金属合金の選び方

歯科用貴金属合金は国内外に多数のメーカーが製品を提供しており、その数は日本国内で20社を超えます。

最近では、市場の縮小と材料原価の高騰によるものか、残念ながら撤退したり製品ラインアップを整理統合したりするメーカーが見られるようになりました。

お使いの製品が「なくなってしまう」というとき、ヤマキンが発行している「メタルナビ」をご参考ください。

歯科用貴金属合金の市場推移を見てみましょう

メタルナビをご紹介する前に、歯科用貴金属合金の市場推移を、陶材焼付用貴金属合金の例で見ていきます。

厚生労働省の薬事工業生産動態調査統計によると、陶材焼付用貴金属合金は、次のグラフのとおり出荷量が年々減少しています。

これは、主に保険適用外の自由診療でオールセラミックスを利用するケースが増加し、保険適用でも奥歯を「白い歯」にできるCAD/CAM冠の普及などによるものと考えられます。

引用:厚生労働省 薬事工業生産動態調査統計

 

しかし、医療関連の市場調査会社、株式会社アールアンドディ発行の「歯科機器・用品年鑑2020年版」では、2018年度に1,200㎏(調査実績)、2019年度に1,150㎏(予想)と紹介されているとおり、減少傾向にあるものの、依然として一定のニーズがあると考えられます。

同社の年鑑と薬事工業生産動態調査とは「年度」の期間が異なるなどから、若干数字に相違が生じます。

このように、金属代替材料が普及している中でも、貴金属合金は歯科医療に必要不可欠な存在という位置づけであることがわかります。

ヤマキンの「メタルナビ」とは?

1957年に貴金属地金商として創業し、1976年に歯科用貴金属合金の研究開発・製造販売に努めてきたヤマキンが、現代の歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士のみなさまに、歯科用貴金属合金の選び方をわかりやすく解説しようと2018年に発行したものが「メタルナビ」です。

「メタルナビ」では、陶材焼付用貴金属合金や金合金(白金加金など)、銀合金の製品の選び方を、フローチャートでわかりやすく解説しています。

フローチャート

レーダーチャート

選択いただいた製品の詳しい内容を調べていただけるよう、個別の製品については、成分や物性のほか、優位点と不利な点を列挙しています。
ここでは、フローチャートでご紹介した製品以外にも、ソルダー(ろう材)や歯科用金地金、カラットメタルも含むヤマキンの歯科用貴金属合金66製品を、全て掲載しています。

メタルライブラリ

 

各製品には「開発者ひとこと」として、製品が生まれた背景や名前の由来もご紹介しています。
例えば、セミプレシャス系として歯科技工士のみなさまにおなじみの「クインテスセラフィ―」は、『「セラミック」が「フィーバー」した』から名づけられました。

このように、製品そのものの情報だけでなく、「読み物」としてお楽しみいただけるのが「メタルナビ」です。

巻末の「デンタルアロイ大全集」もあわせてご利用ください

巻末には、ヤマキンだけでなく、国内主要メーカー23社の製品の成分と物性値をまとめた一覧表を掲載しています。

この主要歯科用貴金属合金の組成と物性の値は、2018年4月現在の各社カタログまたはWebサイトから引用しています。

カテゴリーごとに各社の製品をならべて掲載していますので、材料選択の際に大いにご参考いただけると思います。

各社製品の成分と物性値を一覧表としたもので、製品の比較をしたものではありません。

 

「メタルナビ」のご注文は…

「メタルナビ」は、担当メディカルアテンダントや営業担当者、最寄りのヤマキン営業拠点のほか、フリーダイヤル(0120-39-4929)までご用命ください。