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貴金属元素・貴金属合金 ALLOY
貴金属元素の役割 鋳造欠陥 腐食と変色
Q4. 銀の役割とは?

銀

・密度:10.49(g/cm3)
・融点:962℃

 銀は金およびパラジウム等にもよく溶け込む全率固溶体型です。 金へ銀の添加を行っても硬さや強さに大きな増加は示さず、機械的性質の変化はあまりありません。 また、添加量に応じて合金の融点を下げます。
 金合金では、30%前後の範囲まで金に置換され配合されています。
 メタルボンド用合金では、プレシャス系、セミプレシャス系、 パラジウム系等種類によって含有量が異なり、約1%〜40%程と幅が広くなります。 特にセミプレシャス系以下の合金に対しては、後ロー着強さを向上させるのに効果的であり、 比較的酸化しにくいため酸化膜の色調を抑制できます。 貴金属の中では、熱膨張係数が19.1×10-6K-1 (0〜100℃)と高いため、高くコントロールするのに効果的です。 欠点としては陶材を黄変させますが、現在市販されている陶材は、その多くが黄変防止対策がなされており、 それ程の問題ではありません。
 金銀パラジウム合金では、50%前後含有されているのが一般的です。 銀は、貴金属の中でも最も安価なため、銀を主成分とした銀合金が良く知られていますが、 銀の硫化し易い性質は同様に銀合金の最大の欠点とも言えます。
 また、銀は酸素と結びつき合金を作るような性質があることから、高温においてかなりの酸素ガスを吸収し、 凝固の際、固溶限が小さくなりガスを放出する現象が発生するため、 合金内部にガスの状態で取り残され、鋳巣の状態で存在することも十分考えられます。
 これらの理由から、銀を多量に含有する合金では、脱酸剤の配慮が必要
となるのが理解できます。
【参考文献】
1)日本金属学会編: 金属データーブック 改訂4版. 丸善, 2004, 10-13.
2)Preston-Thomas H. : The international temperature scale of 1990 (ITS-90). Metrologia, 27 :
     3-10, 1990.
3)市丸俊夫ほか:歯科用金合金におけるIrおよびRuの微量添加について、歯材器、33(3):194〜200、
     1976
4)大野弘機:歯科工誌、17(40)、297、1976
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