世の中には、生体内に侵入する事で毒性を示す物質が数多くあります。このため、 生体と特に密接に関わりのある医療機器は、事前に製品におけるこのリスクを予測することが必要不可欠です。 このため本試験では、医療機器の原材料化学物質の溶解液(検体液)を被験体が、 口から摂取した場合の毒性を質的および量的に解明することを目的としています。


検体液を被験体に単回または複数回に分けて口から投与し、その後、健康状態、体重の変化を観察します。 検体液に毒性が無い場合ではこれらに変化はありませんが、毒性がある場合は衰弱、体重の顕著な減少または、 死亡個体が見られるようになります。この結果の表現方法として、 一般的にLD50(半数致死量)指数を使用します。しかし、単に体重変化等を確認するだけで毒性の有無を評価できることから、 最近では動物愛護の観点もふまえ、このLD50を使用しない試験方法が広まりつつあります。 |




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