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Q5 国際基準ISO 10993に則した安全性試験とは、どのような試験方法ですか? |
A. | ISO10993には、5種類の試験方法があります 試験の目的: 本試験は、医療機器全体またはその原材料化学物質の毒性について培養細胞を用いることにより、 細胞の生存率および増殖率にどのような影響を及ぼすのか測定することで、 生体への毒性の有無を細胞レベルで確認することを目的としています。 ![]() 試験の要約: 試験の流れは、約100個の培養細胞を試験用のプレートにまき(播種という)そこに検体液を添加し6日間培養を行います。(図1.2) 結果として、検体に毒性がなければ細胞のコロニー(細胞の塊)が播種した細胞の数だけ形成されます。(たとえば、100個の細胞を播種したとすれば、100個のコロニーができる。)この形成数が少なければ少ないほど、毒性が高いといえます。 厚生労働省のガイドラインでは、細胞の増殖によって形成されるコロニーの数を指標とするコロニー形成試験を推奨しています。 医療機器の場合、検体抽出液で細胞を処理する方法と、検体上に直接細胞を播種する方法が推奨されており、 検体と同時に対照材料による試験を実施する必要があります。(図3.4) ISO10993-5では、抽出液(物)で処理する場合と、検体を細胞に直接または間接的に接触させる方法について述べられていますが、 欧米では寒天重層法または直接接触法等による試験が、一般的に行われています。
今回は、当社が行う10種類の試験方法のうち代表的な2種類をご説明しました。残り8種類の試験方法は、『国際水準の品質と安全性を求めて』という小冊子レポートに、さらに当社商品に対する安全性試験は、『安全性試験レポートVol.2〜4』に詳しく記載しております。レポートをご希望の際は、担当営業マンまたは、歯科材料店様にお問い合わせください。 |
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